「AIは子どもに使わせても大丈夫?」30年の保健師がたどり着いた答え
はじめに
孫や子どもが、まるで友だちのようにAIと普通に話している。
その様子を見て、「便利そうだな」と思う反面、「なんだか少し怖い」とモヤモヤした気持ちになったことはありませんか。
一番の願いは、「孫や子どもと、これからもずっと良い関係でいたい」ということですよね。
こんにちは、ネコケンです。
今年で60歳になりました。
30年間、行政保健師としてたくさんの親子を見てきました。
そして最近は、僕自身も毎日AIと話しながら色々なことに挑戦しています。
だからこそ感じるのは、これからの時代、AIは「遠ざけるもの」でも、「任せきるもの」でもないということです。
今日は、そんな正解のない時代に、親や大人がどうAIと付き合っていけばいいのか、一緒にお話ししてみたいと思います。
1. 「便利な道具」に心を見てしまう子どもたち
■ 遠ざけるでも、任せきるでもない選択肢
最近、僕自身もAIと対話することが増えました。
大人でさえ、AIが感情を持っているかのように優しく返事をしてくれると、「おや?」と不思議な錯覚に陥ることがあります。
これから先、生まれた時からAIと一緒に育つ子どもたちは、人間とAIをはっきりと区別できるのでしょうか。
今のAIは、まだ「目」がなく、その場の文脈や空気を完璧には読めません。痛みも内臓もないから、人間のような不快感も持っていません。
でも、あたかも人間のように振る舞うAIに対して、子どもたちはきっとどこかで混乱する時期が来ると思うんです。
だからといって、「危険だから大学生になるまで触らせない」というのは、少し現実的ではありません。
デジタル格差の問題もありますし、何より、発達のばらつきを抱えている子や、境界知能(バウンダリーIQ)の方々にとっては、AIの補助があることで断然生きやすくなるという側面もあるからです。
僕自身も、AIのサポートには日々助けられています。
みけにゃん:「ネコケンさん、AIが勉強も教えてくれて優しくお話してくれるなら、親はすっごく楽チンにゃの!完全に任せちゃえばいいにゃ〜」
シロ君:「でも、AIはあくまで確率で言葉を返しているだけなのです。痛みを知らないAIにすべてを委ねてしまうと、他人の痛みを想像する機会を奪ってしまうかもしれないのです。」
そうなんだよね。二人とも鋭い。
AIは親の助けになる強力なツールだけれど、感情や痛みの部分は、大人が横にいて少しずつ伝えていく必要があるんだと思います。
2. AIを「都合よく使う」子どもの賢さと、30%の余白
■ 子どもの「ずる賢さ」とどう向き合うか
AIの精度の話で言うと、僕も普段からスマートフォンの音声入力(Pixel 9)を使っていますが、僕の滑舌が悪かったり、前後の文脈が足りないと、AIはまだ変な誤変換をしてしまいます。
人間なら一瞬で「こういうことだな」と察してくれる空気も、AIにはまだ読みきれないんです。
この「AIの不完全さ」に、子どもたちはすぐに気づくはずです。子どもって、いい意味で「ずる賢さ」を持っていますよね。
自分が欲しいおもちゃを買ってもらうために、あの手この手を使うように。
きっとこれからは、「AIを騙くらかして、自分に都合の良い答え(ハルシネーション)を言わせる」なんてことも起きてくるでしょう。「ほら、AIも『宿題はやらなくていい』って言ったよ!」なんて主張してくる未来が、もう目に見えるようです。
■ 100%を目指さない、余白のある関わり そんなドタバタな状況の中で、親はどうすればいいのか。
僕は、AIを100%信じる必要も、100%疑って遠ざける必要もないと思っています。
残り30%くらい、「親が一緒に考える余白」があれば、それで十分なんです。
完璧な対応なんて、専門家でも無理ですから。
ちょっと肩の力を抜いて、「よくわからないけど、一緒に考えてみようか」と言える余白を持っておくことが、これからの時代にはとても大切だと思っています。
3. 「親・AI・子ども」の新しい三角関係
■ 昭和の「絵本育児」にヒントがある
30年、保健師として色々なご家庭を見てきて思うのは、結局「新しい道具との付き合い方」は、昔から変わらないということです。
よく「忙しいから、YouTubeを見せっぱなしにしてしまう」というお話を聞きます。
その気持ち、痛いほどよくわかります。
毎日ヘトヘトになる中で、少し休みたい時だってありますよね。
そんな時、僕が現実的な妥協点としておすすめしたいのが、「親・AI(あるいはYouTube)・子ども」という新しい三角関係を作ることなんです。
一人で没頭させるのではなく、親も一緒に同じ画面を見ながら、「今の、どうだった?」と絵本の読み聞かせのように声をかける。
これからのAIとの付き合い方も、それと全く同じなんじゃないかなって。
■ 正解のないカオスを、一緒に歩く
昔のように「これさえやっていれば正解」というガイドラインは、もうありません。
価値観が多様化し、情報が氾濫するカオスな時代です。
だからこそ、AIという未知の道具に振り回されるのではなく、親世代である僕たちがまず触ってみる。「AIってこういうものなんだよ」「失敗もするんだよ」と、泥臭く格闘する背中を見せていく。
それが、子どもや孫と長く温かい関係を築いていくための、一番の近道になるんじゃないでしょうか。
■ 今日から始める、たった1つのアクション
👉 子ども(や孫)がAIやデジタル機器を使っている時、横に座って「それ、面白い?」と一度だけ声をかけてみる。
■ あとがき
新しい技術が入ってくると、親も大人も「どう教えればいいんだろう」「間違ったことをしたらどうしよう」と焦ってしまいますよね。
僕も還暦を前にして、毎日AIと格闘してはエラーを出したり、変な文章を作られたりと、戸惑ってばかりです。
でも、最初から完璧な大人でいる必要なんてないんです。
「お父さんも(おじいちゃんも)よくわからないけど、一緒に使ってみようか」と、完璧を30%くらい手放してみてください。
その余白にこそ、本当の温かい会話と、子どもたちとの揺るぎない関係性が生まれるのだと信じています。
AIと子育てについては、これから数年で親の悩みが大きく変わっていくと思っています。
このnoteでは、保健師として感じたことと、60歳からAIと付き合うリアルを毎日お届けしています。
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今日も皆さん、どうぞほどよくごきげんにお過ごしください。
ネコケン
著者プロフィール
ネコケン|人生に30%の余白を作るデザイナー 30年の行政保健師キャリアを経て、2026年に還暦を迎える現役リーダー。完璧主義の疲弊を乗り越え「AI×最新技術」で自分らしい第2の人生をデザイン中。ワクワク担当の「みけにゃん」と、哲学担当の「シロ君」と共に、心と生活を軽やかにするヒントを届けます。#50代 #ライフシフト



友達みたいなAI、ぬいぐるみに仕込みたいなぁ。なんて、一人っ子でぬいぐるみたちが兄妹だった私は思ったのでした。そしてそれを想像したとき頭に浮かんだのはドラえもん。甘やかさず、でもきちんと見守り、間違ってることは「違う」と言ってくれる友達。
ジャイアンや出木杉くん、人間の友達ともちゃんと付き合えて、科学者に育ったのび太。あれが理想的ですよね。
一番遊んでよかった子供時代を戦後で塗りつぶされた父は、歳をとってもドラえもんが大好きでした。仕事では初期のスパコンを動かしていた人で、亡くなる前までiPadを愛用していました。生きていたら、今の子供たちの環境を見て「大変な世の中だけど羨ましい」と思う部分もあったでしょうね。
父は目覚ましい復興を、私たちは技術の進化を、この目で見て体験してきた。始まりから過渡期、そして生活に必須になるまで。これもまた、ご先祖にとっては「大変だけど羨ましい」になるのかもしれませんね。
良い、悪い、という二元論じゃない、
バランスの法則と申しますか、清濁併せ呑む。
という内容が素晴らしいと思います。
VUCAな時代に相応しい、AIとの付き合い方だと想います!