還暦になって気づきました。夫婦関係を悪くするのは、大きなケンカではありませんでした
はじめに
今年で60歳、還暦を迎えた僕ですが、先日、自分の何気ない一言に冷や汗をかく出来事がありました。
パートナーからの親切な提案を、自分の「面倒くささ」から無意識に蹴飛ばしてしまったんです。
大喧嘩になったわけではありません。でも、この日常の小さな横着こそが、夫婦の間にじわじわと溝を作っていくのではないか……。
30年間、行政保健師として数々の家庭を見守ってきたはずの自分がやってしまった失敗と、そこから気づいた「人生後半戦を機嫌よく過ごすための工夫」についてお話しします。
1. 「雨で流せばいいや」で済ませた僕の横着
やってしまいました。
昨日、家での出来事です。僕が使っている日傘が少し汚れているのを見て、パートナーが「これ、洗ったほうがいいんじゃないの?」と優しく声をかけてくれたんですよね。
客観的に見て、僕のことを気遣ってくれたありがたい言葉でした。
なのに当時の僕は、帰宅後にやりたいことがあったり、単純に洗うのが面倒だったりしたんです。
思わず、「どうせそのうち強い雨が降ってくるから、それに濡れればキレイになるよ」なんて言って流してしまいました。
当然、日傘は洗わないまま。
でも後からふと一人になったとき、「あれ、僕はいま何をやっていたんだろう……」と少し怖くなりました。
特に男性側にありがちな、「え、そんなのいいよ」とパートナーの言葉を聞き流してしまうあのパターン。まさに自分がやってしまっていたのです。
みけにゃん:「ネコケンさん、でも実際洗うの面倒だし、雨で流れるなら一石二鳥にゃん!いちいち言われた通りにしなくてもいいんじゃないにゃの?」
シロ君:「一見合理的ですが、相手の配慮や客観的な視点を拒絶している点が問題なのです。それが積み重なると、家庭内のコミュニケーションに亀裂が入るのではないでしょうか。」
みけにゃんの言う通り面倒ではあるのですが、シロ君の言う通りなんですよね。
僕の本来のルールでは「面倒くさいと思ったことはさっさとやる」と決めていたはずなのに、適当な代案を出して断ってしまった。
人は疲れていたり面倒だったりすると、深く考えず反射で返事をしてしまいます。
でも、一番近くで自分を見て、好意で提案してくれているパートナーの言葉を雑に扱うのは、本当に危険なことだと痛感しました。
2. 「タオルがない!」と叫んでいた父の姿が重なる
実は僕自身、30年間行政保健師としてたくさんの家庭を見てきました。
その経験からも言えるのですが、家庭が崩壊に向かう時って、いきなり大きな事件が起きるわけではないんですよね。
どちらか一方のパワーが強すぎて相手の意見を聞かなかったり、こまごました家事を片方に任せきりにしたりする「小さな歪み」の積み重ねが原因だったりします。
ふと思い出すのは、僕の父親のことです。
昔、母親が入院したときのこと。家に残された父親は、どこに何があるのかサッパリ分からず、「タオルが家の中のどこにもないんだ!」と怒鳴り散らしていました。
実際には、お風呂場まわりの棚にちゃんと収められていたのです。
「この人は今まで、家の中の何を見て生きてきたんだろう……」と、当時の僕は呆れ半分、悲しさ半分で見ていました。
僕は父を反面教師にしてきたつもりでした。
でも、人は年齢を重ねると、自分が嫌だった親に少しずつ似てくるのかもしれません。
日常の「面倒くさい」からパートナーの言葉を拒絶し、家の中のあれこれに関心を持たない姿勢は、あの時の父と同根です。
支えてくれている相手が倒れたり、いなくなったりした時に一気に立ち行かなくなるのは、他ならぬ僕自身なのだと冷や汗が出ました。
3. 「自分だけは大丈夫」を疑う30%の余白
50代・60代を迎えると、これから自分の体が思うように動かなくなっていく可能性も高まります。
そんな人生の後半戦において、お互いを尊重し、良好な関係を保つためには、自分の頑固さを少しだけゆるめる「余白」が必要です。
「自分は絶対に正しい」「変わるつもりはない」と突っぱねるのではなく、「もしかして僕、いつも同じパターンで相手の言葉を断っていないかな?」と自分の癖に気づくこと。
一気に自分を変えようとすると反動で疲れてしまうので、まずは「あ、また反射で断ろうとしていたな」と気づくだけで十分です。
また、パートナー側の方も、「自分が何でもやりすぎて相手を甘やかしていないか」を少し見直してみてもいいかもしれません。
ほんのちょっとだけ手を抜いて、相手にやってもらう領域を残しておく。
お互いに完璧を目指さず、100%詰め込まない30%の余白を残しておくことが、結果として「ほどよくごきげん」な毎日を作る土台になります。
僕自身も今回の「日傘事件」を反省し、まずはパートナーの声かけに「ありがとう」と耳を傾けることから再スタートします。
■ 今日から始める、たった1つのアクション
👉 パートナーや身近な人からアドバイスされた時、反射的に「いいよ」「大丈夫」と断る前に、3秒待って「ありがとう」と受け止めてみる。
■ あとがき
長年一緒にいると、相手の親切や配慮を「面倒くささ」で雑に扱ってしまう瞬間が誰にでもありますよね。
でも、それに気づいて「あ、僕の悪い癖が出たな」と修正できれば、これからの関係はまだまだ心地よいものに育てていけます。
還暦を迎える僕も、日々失敗しながら学びの途中です。完璧な人間を目指す必要はありません。
あなたにも「あ、これは自分もやってしまったな」という小さな横着や失敗の出来事はありますか?
もしよかったら、コメントで教えていただけると嬉しいです
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今日も自分の頑固さをちょっとだけ手放して、お互いに「ほどよくごきげん」な一日を過ごしていきましょう。
ネコケン
著者プロフィール
ネコケン|人生に30%の余白を作るデザイナー 30年の保健師キャリアを経て、2026年に還暦を迎える現役リーダー。完璧主義の疲弊を乗り越え「AI×最新技術」で自分らしい第2の人生をデザイン中。ワクワク担当の「みけにゃん」と、哲学担当の「シロ君」と共に、心と生活を軽やかにするヒントを届けます。#50代 #ライフシフト



大喧嘩のような分かりやすい出来事ではなく、相手の配慮や親切を「面倒くささ」から適当にあしらってしまう日常の小さな雑さこそが溝を作るという指摘にすごく納得しました。好意で声をかけてくれた相手の言葉を反射的に流してしまっていないか、身につまされる思いで読みました。
忙しいと、わたしも反射で「大丈夫」と言いがちです..
まず3秒待って、ありがとうを先に言ってみる..!
これなら今日から試せそうです!