60歳、「新しいことは疲れる」と思っていた僕が、人生に30%の余白を取り戻せた理由
はじめに
「最近、新しいことを始めるだけで疲れるな……」
今年で還暦、60歳を迎えてから、そんな感覚が少しずつ強くなりました。でも、それを単に年齢のせいだけにはしたくなかったんですよね。
今の僕は、AIに助けられながら慣れない教材作りに挑戦していて、毎日のように小さな失敗を繰り返しています。
それでも、そうやって泥臭く動いていると、不思議なくらい心がふっと軽くなる瞬間があるんです。
今日は、保健師としての視点も交えながら、人生後半戦に「30%の余白」を作るための小さなマイナーチェンジについて、僕のドタバタな日常とともにお話ししてみようと思います。
1. 60歳になると、挑戦より安心を選びたくなる
■ 脳は「変わらない方が楽」と思っている
年齢を重ねると、新しいことを始めるのがおっくうになりますよね。今までお話ししてきたように、人間の脳って、すごくエネルギーを「温存」しようとする機能が強いんです。
過去にうまくいった成功体験や、すっかり慣れ親しんだいつものやり方があると、脳は「これ通りにやればエネルギーを使わなくて済むよね」と学習します。
だから、加齢によって体の無理が利かなくなってきているのに、新しい挑戦を避けて、古いやり方にしがみつこうとしてしまうんです。
僕の親戚にね、「キリンビールの瓶ビール以外はおいしくない!」と頑なに言い続ける高齢の方がいるんです。
どんな新しい商品や外国のビールが出ても、「これはダメだ」と跳ね除けてしまう。一番初めの成功体験からズレることを嫌う気持ち、なんだか少しわかる気もしますよね。
でも、その一番お気に入りのビールだって、企業は時代に合わせてこっそりマイナーチェンジを繰り返しているはずなんです。
企業ですら変化しているのに、僕たち人間が頑なになって何一つアップデートしないのは、ちょっともったいないんじゃないかなって思うんです。
2. 失敗ばかりのAI教材作りで気づいたこと
■ 泥臭い挑戦で見つけた「余白」
だから僕は今、脳の省エネモードに逆らって、ちょっと新しいフィールドに足を踏み入れています。
コミュニティの人たちから「それ、価値があるかもよ」と背中を押されて、自分の経験を教材として出してみようと奮闘しているんです。
今年の2月頃に初めて「Obsidian」というツールを触り始めてから、MDファイル(マークダウン形式)なんていう、今まで馴染みのなかった世界を知りました。
ChatGPTに課金してAIに援助してもらいながら、画像を渡して指示した場所に貼ってもらったり、ときどき変なところにテキストが飛んでいったり、予想外の動きに「あれっ?」と頭を抱えたり。
とは、いえAIの進化は目を見張るものがありますね。
みけにゃん:「でもネコケンさん、60歳にもなってわざわざ新しい教材作りなんて、疲れるだけじゃないにゃの?本当はもっと楽してのんびり暮らしたいにゃー。」
シロ君:「そもそも売れる保証もないのに、限られた時間と体力を削ってまで未知の領域に踏み出すのは、エネルギーの浪費ではないでしょうか。」
君たちの言う通りですよね。
僕自身、「どうせファンがいるわけでもないし」「誰も読んでくれないんじゃないか」なんて、正しくないかもしれないけれどリアルな迷いが頭をぐるぐる巡っています。
だから、価格も200円か300円くらいの格安にして、まずは「出すという行為そのもの」をやってみようと割り切りました。
実は、僕は「100%完璧に頑張ること」をやめたんです。最初から完璧を目指すのではなく、AIに手伝ってもらいながら、自分の力は7割くらいに抑えて、残りの「30%くらいの余白」を作るようにしています。
この余白があるからこそ、失敗しても笑い飛ばせるし、新しい発見を楽しむ余裕が生まれるんですよね。
3. 音声入力が夫婦を助けた日
■ 自分の体に環境を合わせる「アクセシビリティ」の実力
加齢とともに、どうしても目は見えにくくなるし、細かい作業はしづらくなります。
僕も白内障の影響を感じたとき、無理して今まで通りに見ようとするのではなく、パソコンの「拡大鏡」機能をパッと使って事務作業をこなすようにしました。Excelの関数を学び直して自動化させたのもそうです。
そして今年の2月末、一番心が動く出来事がありました。以前から何度かお伝えしたようにパートナーが突発性難聴になってしまったんです。
聞こえなくなったその日から、僕はたまたま馴染みがあったスマホの「音声テキスト化(文字起こし)」の機能を即座に使い始めました。
医療者の方からは「普段から耳が悪いんですか?」と驚かれたくらい、あまりにもナチュラルに使っていたようです。
「今日が初めてです」って少し怒り気味に返してしまったけれど、相手は混乱したんでしょうね。
でも、この機能のおかげで、夫婦間の細かい話でのコミュニケーションギャップをずいぶん減らすことができました。
今もこの機能が二人の間で大活躍してくれています。
もし僕が「新しい機能なんて覚えるのは面倒だ」と突っぱねていたら、いざという時に大切な人をサポートできなかったかもしれません。
AIや便利な機能は、単なる効率化の道具ではなく、僕たちの生活に「30%の余白」と「安心感」をもたらしてくれる頼もしい相棒なんだと、心から実感した出来事でした。
4. 30%の余白は、小さな失敗から生まれる
■ 完璧を手放して、自分を許す
新しいことを始めるとき、失敗はつきものです。
今回僕が作っている教材も、電子教材なら後から「ここ変ですよ」と教えてもらって修正ができます。
読者がほとんどいない最初期だからこそ、恥をかきながら直していけばいいんですよね。
「失敗したくない」「今のままでいい」という脳のブレーキを少しだけ緩めて、自分に負担のない程度のマイナーチェンジを繰り返していく。
完璧を手放して、AIの力も借りながら「30%の余白」を作っていくことが、これからの人生後半戦を心地よく生きるためのスタンダードになるんじゃないかなと思っています。
■ 今日から始める、たった1つのアクション
👉 スマホの「音声入力ボタン(マイクのマーク)」を一度だけタップして、今日の天気を声で検索してみる。
■ あとがき
人生後半を少し軽く、そして心地よくする工夫を、これからも泥臭く実験しながら書いていきます。同じように「完璧を手放して、もう少しだけ身軽に挑戦してみたい」と思う方は、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。
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また、この「人生に30%の余白を作る」というテーマは、AIやアクセシビリティの実践例も含めて、noteでも引き続きお届けしています。よかったら、そちらも覗いてみてくださいね。
ネコケン
著者プロフィール
ネコケン|人生に30%の余白を作るデザイナー 30年の保健師キャリアを経て、2026年に還暦を迎える現役リーダー。完璧主義の疲弊を乗り越え「AI×最新技術」で自分らしい第2の人生をデザイン中。ワクワク担当の「みけにゃん」と、哲学担当の「シロ君」と共に、心と生活を軽やかにするヒントを届けます。#50代 #ライフシフト



最初から完璧を目指さず「自分の力は7割に抑えて30%の余白を残す」というスタンスに深く共感しました。100%を求めて固くなるのではなく、失敗や手直しも受け入れながら泥臭く動いていくからこそ、新しい挑戦を楽しみながら続けられるのだと感じます。